ニコタマ製作所。日誌

東京は二子玉川に住んで20年。お仕事と子育てをなんとか回している、庶民派主婦です。

NHK特集ドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』に寄せて ~お栄役は大久保佳代子さんにやってほしい、の巻

 

連休最終日、NHK北斎の娘・お栄(葛飾応為)を主人公にしたドラマが放映されますね。

www.nhk.or.jp

これでまたお栄人気が高まってしまいそうでちょっと寂しいような気も……。

 

美人画ではお栄にかなわない」と天才・北斎に言わしめた応為の絵は、ほんとにすてきなので、ご存じない方はぜひ見てみてください。

とくにこの2点が私は好き。

 

「吉原格子先之図」

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「夜桜美人図」

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(星空に黒々と浮かぶ木、光と影の表現……!)

 

北斎と応為について、浮世絵専門美術館の太田記念美術館さんが、たくさんのツイートをしていらっしゃいます。

それにしても、北斎に「おうい!」と呼ばれていたから「応為」っていうね。どこまでもふざけた親子です。

 

今回のドラマの原作の朝井まかてさんの小説は未読なのですが(すいません)、

私にとって北斎とお栄といえばこれ。

杉浦日向子先生の『百日紅さるすべり)』。

 

 

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奥付を見ると、1巻が90年発行の5刷、2巻が95年発行の10刷、3巻が同じく95年発行の9刷でした。

当時住んでいた高円寺の古本屋(まだあるのかなあ)で見つけて購入したのがもうかれこれ20年前くらい前でしょうか。

それ以来、幾度とない引越しもブックオフ送りもものともせず今日に至っています。きっと死ぬまで持っているでしょう。

 

百日紅』は数年前にアニメ映画化もされましたが、未見。

原作が好きすぎて自分にとってほとんど神聖なものになっているのでイメージを壊したくないというのもありますし、漫画だけで十分というのもあります。観たら変わるかもしれませんが。

 

で、今回の北斎とお栄。

北斎役の長塚京三さんは背格好は北斎と似ている(北斎は長身だったらしい)ようですが、ちょっと品が良すぎるので、あの北斎のギラギラ感とかすごみとか下世話さっていう点でちょっと物足りないのでは……という懸念が。見てみないとわかりませんけど。

 

そしてお栄役の宮崎あおいさん。

視聴率だのなんだの、制作側の事情はこの際一切考えないとしたら、やっぱり可愛すぎるんではないですかね?

私のイメージでは、お栄は不美人でぶてぶてしく、酒もタバコもやる、しかも出戻りで、北斎には「アゴ」と呼ばれている。

百日紅』ではこんな感じ。

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ちなみに「テツゾー(鉄蔵)」とは、北斎の本名

そんな女性が、あのような幻想的で繊細な、現代の少女マンガにも通じるような美しい絵を描くところにぐっとくるわけですよ。ふてぶてしさの裏に隠された繊細さがせつないというか。

思うに、自分が不美人であるからこそ、美に対する類い稀なる感性を得ることができたんじゃないかと。

 

宮崎あおいさん、いい女優さんですけど、なんにしても可愛いので、私の中ではイメージがかなり違う。
じゃあ誰がいいかと考えたんですが、オアシズ大久保佳代子さんなんかにやっていただくといいんじゃないですかね。

あの迫力でお栄をやったらかっこよくないですか?

彼女、千葉大文学部出身の才媛ですしね。

 

おそらく、宮崎あおいさんでも、面白いとは思います。

でも、おばさんとしては、大久保さんのほうが絶対面白いし、深みが出ると思う。

 

そんなかっこいいお栄、見てみたいです。

 

 『百日紅』はもう文庫しか出てないみたいですね。
できれば大判のコミックスがオススメです。